アトピー性皮膚炎を含むアレルギーに関しては、まだ不明点が多いのが現状ですが、 大きく3つの原因が考えられます。 ①免疫力の誤作動 花粉症やぜんそくなどもアレルギーの問題が関係しています。 アレルギーの問題は共通して、Bリンパ球の働きがおかしくなり、抗体の中でも IGE抗体という抗体を大量に作ってしまうことから起こります。 ひと言でいえば、免疫力の誤作動とも言えます。 アトピー性皮膚炎の場合、アレルゲン(ダニ・ハウスダスト・大豆・牛乳など)に対し Bリンパ球が必要以上のIGE抗体を作り出し、それが皮膚の下や粘膜の下にある 肥満細胞にくっつきます。肥満細胞はアレルギー反応が起こるとヒスタミンという 炎症を起こす物質を大量に出し、かゆみを伴うアレルギー症状が皮膚で起こります。 ※Bリンパ球=抗原(細菌やウィルスなどの異物)を認識して攻撃するために 認識する受容体を持っています。血液中のリンパ球のうち15%はBリンパ球。 免疫グロブリンと呼ばれる抗体を分泌して抗原を攻撃します。 免疫グロブリンは、5種類(IGG・IGM・IGA・IGD・IGE)あり、 その中のひとつがIGE抗体(免疫グロブリン)です。 ※肥満細胞=小血管壁に多く存在するマスト細胞と呼ばれている免疫細胞。 細胞の中にはヒスタミンなどを含んだ顆粒を蓄え、アレルギー反応が起こると 顆粒が壊れて、細胞外にヒスタミンが放出され炎症を引き起こす。 ②免疫力の低下 胸腺は、胸骨の裏側、心臓の上のあたりに位置し、Tリンパ球と言われる免疫に関係 する白血球を作っている握りこぶしほどの臓器です。 身体の歪みによって胸腺に負担がかかり、機能低下によって免疫力の低下を招きます。 すると免疫力の誤作動が起こりやすくなり、アトピー性皮膚炎、花粉症などの アレルギー症状が出やすい体質になります。 ③ホルモンバランスの乱れ ※ステロイド剤の使用によって、その副作用で症状が長引く場合もあります。 そもそもステロイド(副腎皮質ホルモン)は副腎が分泌しています。体内でできる ものは、量もキチンと調整されていますが、ステロイドを軟膏などで外から体内に 入れることによって副腎皮質が委縮して働きにくくなる傾向が出てくる場合が あります。ホルモンバランスの崩れが起こる可能性があるということです。 当院の治療では、 免疫力の誤作動やホルモンバランスの乱れは、脳の働きの低下とともに自律神経の働きや 身体の歪みからくる副腎などの内臓不調と非常に密接な関係があります。 身体の歪み調整、自律神経の調整、ストレス調整の3つの治療を患者様の状態に合わせ ながら、自己治癒力を最大限に発揮し、改善を目指して頂きます。 ご自身の力で改善される喜びを是非、体感してみて下さい! トップページへ