帯状疱疹(たいじょうほうしん)
帯状疱疹(たいじょうほうしん)は、水ぼうそうを起こす原因ウイルスと同じ水痘(すいとう)・帯状疱疹ウイルスによって起こる病気です。 子供の頃にかかった水ぼうは、治ったとはいえ、ウイルスが消滅したわけではありません。 体の神経節(しんけいせつ:神経の細胞が集まった部分)に隠れ、何十年も潜伏し続けることもあります。その間に、免疫力が低下したときにウイルスが復活します。 免疫力が低下する原因としては、過労やケガ、大きなストレス、病気、手術、免疫抑制薬の使用、高齢化などがあげられます。 免疫力の低下によって復活したウイルスは、神経節から出て活動を再開し、皮膚に帯状の水ぶくれをつくります。この帯状の症状から「帯状疱疹」といわれます。以前は50歳以上の方が多かったのですが、最近20~30代の若者にも増加しています。 症状の進行は、 ①皮膚にチクチクするような痛みが起こる。 ②痛みを感じた場所にブツブツとした赤い発疹ができ、小さな水ぶくれとなって帯状に広がる。 ※特に胸から背中、腹部などによくみられます。他には顔や手、足にも現れます。 ※症状が現れるのは体の左右どちらか片側だけ。 ※一度に2ヵ所以上の場所に現れることはほとんどない。 ◆皮膚症状が回復しても痛みだけが残り、いつまでも続く場合がある。 この症状を「帯状疱疹後神経痛」(たいじょうほうしんごしんけいつう)という。 若い人の場合は、ウイルスによって破壊された神経の回復は良好ですが、 高齢者では回復が困難で、帯状疱疹後神経痛が残りやすいといわれます。 症状が顔、目の近く、耳にでた場合、目や耳の神経に障害が出る可能性があるので、 まずは病院での治療をおすすめいたします。 (皮膚科だけではなく、耳鼻科や眼科をお勧めいたします。) 当院の治療により、免疫力の働きが高まることにより、症状に変化がでることは 十分に期待できます。