免疫(めんえき)
人間の体には、体外から侵入した異物や危険物質から身を守るために、免疫システムが備わっています。異物には、細菌、ウイルス、真菌のような微生物や回虫などの寄生虫といったいわゆる病原体のほか、癌(がん)細胞、移植された臓器や組織などがあります。体内での免疫反応を引き起こす物質を抗原と呼びます。抗原は細菌、ウイルス、その他の微生物、癌細胞の、内部や表面に存在します。また花粉や食物の分子のように、そのものが抗原であることもあります。免疫反応が正常に働いていると、異物の抗原を見つけ出し、防御力を結集してそれを攻撃します。